選者の言葉

昔ブルース・リーという人が、決して型を持つなと言いました。水のように柔らかく、自由であれと。

私もそう思います。型を持てば、これに依存しがちになり、作品を作りやすくなるし、量産もしやすくなるのだけれど、そういう作品は、永遠の命は保ち得ません。型は、筆記用具とか、使用言語と同様、ごく基本的な部分のみです。

日本では、売れている作品は型に依存した作ばかりです。日本人は職人芸の国民ですから、そのやり方が理想と思われがちであり、読む側もそれを求めますから、そうした作品が受けるのです。

しかし島田賞は、世界を目指します。世界第2位の出版社、ハーパーコリンズ社も協力を申し出てくれました。世界が舞台なら、型に依存した類例作では、頂上を見るのは無理です。その型を知らず世の中に創り出してしまうくらいに、魅力的な創造が必要なのです。

どうやればいいのか。未だ一度も見たことのないミステリーの風景、一度も体験したことのない種類の謎、これに挑む未聞の推理思索、こうしたものを目標とするのです。

島田賞は、そういう作品を待っています。そんな傑作を抱え、ともに世界の頂上を目指しましょう。

島田荘司

 

〈「寫給未來推理創作者的一封信」—— 對華文推理創作的期待〉

過去,李小龍曾說過一句話:「千萬不要被形式束縛。要像水一樣,柔軟而自由。」

我深有同感。一旦創作有了固定的套路,人就容易依賴它,作品會變得比較好寫,也更容易大量產出;但這樣的作品,往往難以長久。所謂的「形式」,其實就和書寫工具、使用的語言一樣,只應該是創作中最基本、最底層的部分。

在日本,受歡迎的作品,多半都建立在既有的創作模式之上。因為日本是一個重視匠人精神的社會,這樣的做法常被視為理所當然,讀者也習慣、甚至期待這樣的作品,因此它們才會暢銷。

但島田獎,目光放在世界。全球第二大的出版社——哈珀柯林斯,也已表示願意參與合作。如果舞台是世界,那麼只依循既有形式、重複過往成功案例的作品,是不可能站上頂峰的。真正需要的,是那種強而有力的創造——強大到讓人彷彿在不知不覺中,看見一種全新的形式被創造出來。

那麼,該怎麼做呢?去描繪從未有人見過的推理風景,去提出從未有人體驗過的謎題類型,去挑戰前所未聞的推理思考方式。這些,正是我們所追求的方向。

島田獎,正在等待這樣的作品。懷抱真正的傑作,讓我們一起,向世界的頂峰邁進。

島田莊司